《輝ける人》
誕生してから百年程を過ごし現在も健やかに生活している人々に興味が湧き、この所はそうした方の人生を記した資料をありがたく拝見している。
「結局人間て何がしたいのさ?」の問いから始まった試みの一つだが、この学びはとても面白い。
どの方も働き者で、
新しいことを楽しむ好奇心があり、
周囲との交流に感謝がある一方で、
それらに依存せず独立心があり、
人に何か影響を与えようと言った、
がつがつした態度がなく、
人から何かを奪おうと言った、
がつがつした態度もなく、
自らを丸まま受け容れて、
生きることを愛している。
出来ないことが増えて行こうとも、
小さく弱くなって行こうとも、
その道のりも愛している。
そうした方々であるから、その生き方に感動した人々が、本や映像の形で記録を求めたのだろう。
申し上げるまでもなく、虚空は分け隔てなしに何でも体験してみたかった訳である。
妙な言い方に聞こえるかも知れないが、どれが良くてどれが駄目などと言う評価は全くしていない。
楽しんだもの勝ちとか、健康長寿が幸福とか、人は「いいもん」を夢見て求めるが、じゃない方を否定するならそれも又、差別だ。
百年を超えても飽きることなく人生を愛する姿は、何とも比べず只シンプルに、虚空から観ても宮司を名乗る“これ”と言う端末から観ても、素晴らしく輝いている。
誰かと比べて恵まれているからではなく、人生に納得し満足しているから輝く。
人生を愛する輝きは、彼らの生き様を見た人々の内に
「生きる上で真に必要なものは何か」
「己は実際何を欲しがっているのか」
の問いを呼び起こす。
こちらも彼らから気づき、学べたことは沢山ある。
その中でも興味深い幾つかのことについて、来週記事では書かせて頂くことにする。
天意に飢えても愛は生まれぬ。
(2024/7/25)