木に登ったり、水に潜ったり。
蛇は様々な地を自在に移動する。
環境や状況に応じて柔軟に歩む時、本道を行く体験は益々豊かになる。
やわらかさが出る分、新鮮に感じる体験も増えるからである。
これを「退屈」と結び付けてしまう人も世の中には居る。
現実的な普通のことより、夢の様な出来事の方に不覚の人は興奮しがち。
劇的である方が、刺激も強く感じられるからだろう。
だが、小さな一歩を連続して行うことに、本気で集中する時、退屈は縁遠い。
意識も御神体も、常に今ここに集中して在り続ける時、訪れる体験を十分に味わうことが出来る。
その味わいの深さに、退屈することは難しい。