《きんのとき?》
「そう言えば何で、ゴールデンなんだろう」
大型連休も終わりつつあるこの時期に、ふと浮かんだ問い。
ご存知の方も多いかも知れないが、調べてみると5月の連休をゴールデンウイークと呼び出した切っ掛けには諸説ある。
その中でもラジオのゴールデンタイムと関係が深いと言う説が知られているらしい。
じゃそのゴールデンタイムってのは、何処から出て来たのか。
調べたら、ゴールデンアワーとプライムタイムがごっちゃになった様な流れが見えて来た。
いずれにせよ、ラジオやテレビの最も視聴率が高い時間帯にゴールデンを付けて呼ばれるのだそうだ。
黄金時代とも言うし、金は何かと時に繋げられるものなのかと興味深く眺め、「あっ、そうか」と膝を打った。
時も輝きであり、点滅である。
その意味では金と時は似ている。
時に対して人が「最も美しく、又、最も価値あるもの」と讃える時に、表現として金を用いるのも不思議ではないのかも知れない。
あの頃が最高だったねと言いたくなる時代に黄金を、
旅行に帰省にと好きな様に過ごせる週間に黄金を、
人気の高い番組で盛り上がる楽しい時間に黄金を、
それぞれ付けてみる心。
それは特別いいものを、ありふれたその他から分ける動きでもある。
同じ中から、わざわざ。
あらゆる時は輝きである。
ゴールデンウイークも、繁忙期も閑散期も変わらない。
ゴールデンとつかなくても、あらゆる瞬間、そこに輝きを観ることは可能なのだ。