《空射る愛》
“幸を狙って放つ出鱈目な矢が止む時、真に射る必要のある的が内に観えて来る。”
と、月曜記事にて書かせて頂いた。
“的を射ると言う表現があるが、それはまさにドンピシャを意味し、幸か不幸かは関係ない。”
とも書いた。
幸不幸に切りがないと分かり、良し悪しにも切りがないと分かり、求めているものはそれらの中にないことも分かると、幸を狙う矢は自然と放たれなくなる。
そうなってから内に観えて来る、まさにドンピシャな真に射る必要のある的とは勿論、中心の虚空である。
それは無と言う“的無き的”。
観ようとして観られるものではない。観たいと言う願望も、こう観えるだろうと言う想像も、それを叶えない。
不覚ゲームを止める意志が明らかになって初めて、内に空の在ることを自然と内観出来る。
中心の虚空は、分割意識の帰還意志を愛の“矢”として放つ時、それを受け入れる。
「空を射るなど無駄なこと、それこそ空しいことなのでは?」
そう感じる方もまだ居るかも知れない。
だが誰の都合にもよらず、只個を超えた虚空の意志としての「真実を知る!」を放ち、それが中心を通る時、意識を覆っていた不覚の膜は破ける。
それは己の為には成せない。
「個を超える目覚めた自己の実現」と言う矛盾に気づく時、
いかに己が大事だったかと自己像を抱きしめるか、
己の為ではない全体一つとしての意志を虚空に放つか、
それにより、道は分かれる。
どちらにも行かず「まだまだ己が大事な部分が残っています」と、道の分岐点に逗留する感じの人々も居るだろう。
だが、意識が先送りにしようとする間にも世界は常に変わり続け、新生し続ける。
丁度一年前、2020について感謝が難しい年であるかも知れないと書いた。
2021は2020の混乱を残しつつ、大きな波は減っている風である。
さてもうそろそろ不運の出口であって欲しい、出来れば来る年はもっと明るいものであって欲しい、人々のそんな願いも透けて見えている。
だから2020同様、2021も惜しまれつつではなく、不安や混乱と併せてまとめて掃き出す感じで送られている。
「さっさと片付けて、もっと良いもん欲しい」と言う雑な仕事は不覚社会に任せるとして、2021と本年成したことにつき中立に観察して感謝を捧げられる方々にお役立て頂ける様に、今年も感謝状をこしらえた。
12月のふろく その1《 感謝状2021 》
何ともゆるいと言うかのんびりとした仕上がり。
このあちこち行く鳥達はそれぞれに相応しい道を行く人々を、
鳥達に重なったり離れたりして飛んでいるハートは行動による天意からの愛を、
大きな丸は物理次元、中にある空間は虚空を表していると分かり、深く納得し同時にとても満足した。
併せて出来たのがこちら。
12月のふろく その2 《 貢献宣言ダーツ2022 》
溢れんばかりの花がダーツの周囲を巡り、瞬間への祝福を強く感じる。
地蔵も相乗りして来て、神も仏も全力投球全員野球みたいな感じになっている。
全体貢献の一つとして、やってみたいとなった方は、是非楽しんでチャレンジなさって頂きたい。
例年ご紹介申し上げている様に、分割した円の各部分に1から47までの数字が振られている。
プリントしたものをご自宅のダーツの的に貼って射てみても良いし、ダーツをお持ちでない方は紙をそのまま壁に貼り、キャップを取ったペンを矢の代わりにして、色が着いた所を「射た」とされても結構。
壁や床が汚れては困ると言う方は、大きめの紙を周囲に敷いたり貼ったりなされば、気にせず存分に投げられる。
残念ながら適当な壁もないと仰る方は、プリントして平らな所に置いた紙を、目をつぶってくるくる回転させ、向きを分からなくした辺りで、「ソイヤ!」と一点を突いてみて、結果をご覧になること。
いずれの場合も、「全身全霊の愛で射る」ことが欠かせない。
1から47の内、どこかしらにご自身の愛が達したのを確認なさったら、下の表でその数字がどの地域に当たるかをご確認頂く。
それがあなたの2022担当地域である。
その地域との意識的距離は様々だろうが、2022も「個を超えた全体一つの愛の発信源として」該当地域に何らかの形で貢献をなさることをお願い申し上げる。
47分の1の確率で「地元」が当たったと言う方は、地元貢献を何か一つしてから再度ダーツにチャレンジ。
貢献の仕方は昨年と同じでも構わないし、違っていてもいい。やり方は幾らでもある。
担当地域を中立に観察し、地元の人も気がついていないその土地の魅力や可能性を発見することが重要。
思い入れや欲目なしに観察してこそ、初めて分かるものがある。
こんなことを度々申し上げる必要もないが、全体への貢献とは、施しでも犠牲でもない。
発見であり、気づきであり、理解であり、歓び。そして感謝である。
宮司も皆様と同じく、このダーツにチャレンジする。
今年は担当地域への出向と観察から大きな発見と気づきが起こり、やがて深い理解と歓び、そして感謝と祝福に至ることとなった。
その節はどうも。
既に個としての願いはないので、人類の歩んで来た道についての理解である。これに歓び、感謝し祝福した。
それは、祝われずに居たものの消化と昇華、祝福する拍手の旅でもあった。
ありがたいことである。
2022も、祝いに祝って行く。
まずその前に2021の皆様それぞれの、只在ることに祝福をし、同時に感謝申し上げる。
そこにそうしてあるいのちの、全ての巡りと運びに感謝する。
晴れ晴れと2021を味わい尽くし、祝い尽くし、新たなる年の扉を歓びで開かれること。
皆様の歓びを歓び、祝福を祝福して、本年の締めくくりとさせて頂く。
(2021/12/30)
本年も、ご参拝誠にありがとうございました。
心底より御礼申し上げます。
それぞれに本道を歩まれ、進化成長を遂げられた方々におかれましては、重ねて感謝申し上げます。
変容の時代に豊かな波を起こし、自由を拡げた2021へ全身全霊の愛と感謝を捧げ、来たる年を歓びと共にお迎え下さい。
新年は3日(月)午後の更新となります。