《祝いの道》
春分の日に行われた、感謝で祭る祝いの会から一週間が経った。
全容について詳しく申し上げることはしないが、そこでの或る体験については、
全体の流れにあって必要なことをしていると、
頭で考えても出来ない様なことが、
スルスルと解ける様に出来て行く
その一例として、書かせて頂く必要を感じた。
本日記事に登場する「頭で考えても出来ない様なこと」とは、
「人数分きっかり」の御神籤を、ご参加の皆様「全員」に「同時」に引いて頂く
ことである。
沢山の御神籤があれば、皆様揃って
「ヤー!」
と、同時に引いて頂ける。
だが、それぞれの方に合ったお祝い品とセットになっている為、御神籤も人数分のご用意。
誰かが先に引けば、「先に引かれたので、引けなかった」となる可能性が生じる。
少しでも「選べる」余地が出て来ると、「大胆」や「遠慮」「様子見」と言った意識に残る癖が影響する可能性もある。
全員が「これだ」と納得して受け取り、メッセージを腑に落とすには「きっかり」「全員」「同時」の三要素をどれも欠くことは出来ないと気づいた。
「さてどうなるんだろう」
問いを放って、流れに任せていたらたまたま通りかかった店で、飾ってあった木のお盆に目が留まった。
その前に来ていた「〇」のイメージにピタリとハマり、
「これだよ!!!」
と、お盆に飛びついて、クルクルと前後左右に回転させた。
「〇」であるし縁の部分には、丁度人数分に区切れる印の様なカットが入っている。
あまり熱心にクルクルしていたのか、店の前を通る人達が怪訝な表情で見ていた。
こう言う使用目的かと勘違いされていたのかも知れない。
木目を流れる川に見立てて、桜の花の形で幾つも透かしが入っているので、100%は隠れない。
「大体…アキラ90%位か?」
と、クルクルさせながら、全くどうでもいい数値を割り出した。
隠すには不完全だが、御神籤「きっかり」「全員」「同時」引きのアイテムとしては、100%である。
「お盆…、凡だけにね!!」
とも、後から気がついて膝を叩いた。
つくづく見事なものである。
このお盆に御神籤を貼り、引っくり返して見えなくし、当日それをご参加の皆様全員で縁に手を添える形で持って頂いた。
そして、皆様それぞれ納得出来るまで盆をクルクル回すことをお願いした。
回す向きも長さも自由であるが、円を区切る印から印までの一片、ワンカットがそれぞれに充てられる様にする。
全員が満足した所で、盆の下に貼ってある手元の御神籤をもいで受け取る。
メッセージをそれぞれ読まれた後に、各お祝い品をお渡しし、更に皆様でメッセージ内容を交換してご覧になったりもしていた。
振り返ってみても大変面白く味わい深く、楽しい体験となった。
これに限らず素晴らしい体験の連続する一日であった。
この場を借りて、ご参加下さった方々に今一度御礼申し上げる。
必要なことに対する道は、こんな感じで自然と開ける。
行く春から夏に向け、流れは加速する。
晴れの行事のある日に限らず、
本来全ての瞬間は祝いの場であり、
その連続は祝いの道となる。
晴々とした意識で、祝いの道を楽しんで歩まれること。
その素晴らしき運びを、お祝い申し上げる。
盆で運ぶ弥栄の歓び。
(2022/3/28)