《回る後回し》
8月に入った。
盆を含むまとまった休みを取る人が増え、社交や行楽、親戚付き合いなど、何かと用事が増えたりもする。
そして、気が早いと秋口から発生する
「今年も残すところ後…」
の気持ちにはまだ至らない、the今年真っ最中の現役感を保つラストシーズンでもある。
本来ずっと今であることは変わらない。
だが、覚めないままの意識達は事あるごとに過去と未来を行き来する。
物理次元は全体一つなので、常に今であり今しかないと既に知っている人の元にも、不覚社会のあちこちで発生するそわそわは流れ込んで来たりもする。
そわそわ気配が膨張する前の、この時期にしてみる必要のあることについて本日記事では申し上げる。それは、
何か一つ。
これまで他のことを優先して、
「とりあえず今はいいか」
と、後回しにして来たものに
取り組むこと。
やろうかなと幾度も意識に上ったものである程、取り組んだ後に起こる変化も大きなものとなる。
何か一つと申し上げたのは、あれもこれもと幾つもすると集中が削がれ草臥れるだけになることもあるからだ。
勿論「ノッて来たぜ、イヤッホゥ!!」となられた方は、中立に観て無理のないものなら幾つもなさって構わない。
けりをつけると言う言葉があるが、このけりは、「〇〇となりにけり」とかの、けり。
けりを文末につける様に、行動による締めくくりをすることから生まれた表現だと言う。
何となく残しておいたものにけりをつけ、既存の状態に新風を吹き込むこと。
これまでどんなことを後回しにして来られただろうか。
何か一つを選び出すにはまず、後回しになっているものの発掘と整理をする必要がある。
意識内に埋め立てられたものを取り出す作業は、大掃除で汗をかくのと同じで、心に汗が出て来る。
集中することで出る爽やかな汗であったり、見たくないものを見ることでの冷や汗であったり、赤面による汗の場合もある。
どの汗も新陳代謝を促す重要なはたらきである。
内なる発汗は虚空からのエネルギー丸まま受け取る、呼び水となる。
水が湧く歓びをダンスで表現するマイムマイムの動きに通じる。
通じるがイコールでは結べないのは、マイムマイムの運びは意識内の動きに限らず、御神体と共にする実行にも通じるからである。
マイムマイムでかく汗は、瞬間の運びをよりスムーズなものにする。
内外関わりなく歓びによる動きは、虚空より溢れる真新しいエネルギーと言う“水”を呼ぶ。
内なる発汗は歓びであり、修行でも苦行でもないが勇気は要る。そして愛も要る。
一皮剥ける夏になる素晴らしい機会なので、
集中する為の休息も十分に取りつつ、
腰を落ち着けて後回しになっていたものを見つけることから、
取り組まれることをお勧めする。
後回し
ぐるり回せば
前に出る。
(2022/8/4)
8月のふろく その1《後回し抽出メモ》
後回しにして来たことを掘り起こし、整理して何か一つに決めるのに、役立つメモをこしらえました。
上の欄の左側に並べて書き出したものを観察し、右側の風車がある所に一つを決めて書き込める様になっています。
下の欄左の赤とピンクの花火には実行した内容を、右の色とりどりの花火にはそこから分かったことや味わえたことを。
それぞれ感謝と共にお書き頂いて、後回しの昇華をお楽しみ下さい。