《話題沸騰?》
改元だけでもニュースになるのに、この一年は世間が騒ぐことが沢山起きた。
今年の10大ニュースを決める人がどこに居てどんな風にそれをしているのか知らないが、頭を抱えているんじゃないだろうか。
先日、温泉で泡の出る浅めの湯に寝そべっていて、そんなことが意識に浮かんだ。
10個のニュースを決める係が何人存在するかも知らないが、おそらく全員一度は
「まだ後ひと月あるのか…」
と案じ、
「もう何も起こるなよ!」
と、念じている気がする。
そんなことが浮かぶ前まで、特別何かが上手な訳でもなけりゃこの場で失敗してる訳でもないのに
「こうしてると何か“河童の川流れ”って気分が出るな~」
と、体をゆらゆらさせながら流れ行く河童の気分でいた。
「楽しいわ~。みんな得手不得手関係なしに、どんどん流れたらいいよ」
そんな調子でのんびりしていたのだが、
「つか河童じゃないし、ここ川でもないぞ」
と気がついた所で、10大ニュースに入りきらない程ニュース満載だった今年のあれやこれやが意識上に流れ、その後に「そうしたニュースを、もし先に知ったらどうなるか」のビジョンが急に展開し出した。
1年前にタイムマシンで参上し、その辺を歩く人に向けて気軽にシェアしたらどうなるだろうか。
「あのね来年、平成の次は令和!
それから史上最大の台風が日本に来るよ、
首里城は半日で焼けてなくなるし、
ニノは結婚する」
「あと徳井が脱税みたいな…なんだっけ…お~い、あら、聞こえてないや。これは、別にいいのか」
取りあえず最初の3つ位で、もうキャパオーバーでも仕方がない。
モノコトの起こりに本来軽重はないが、世のお嬢さん方にとり卒倒級の報せの後に、道徳的に如何なものかみたいなニュースを持って来ても右から左となる。
ビジョンの中の通行人には3つ位しか受け取って貰えなかったが、本当に自然のことから人のことから、様々起きた。
個、つまりエゴでは止めようのない何かが起きている。
そのことを不覚のまま、何とはなしに感じ始める人も増える年となった。
今の今、不覚社会がどの様に変化しているかを中立に観察するのは、覚めた者にとっても大切な学びである。
変容が進んだ後は、逆にこんな混乱やごった返しは見ようとしたって見られないからだ。
消えゆく不覚と、変容を促す全一の運びを、同時に、真剣に、観察している。
当たり前だがそこに恐怖はない。
そして当たり前に意図的な楽観もない。
只、起こることを、真っ直ぐに観ている。
来年、そしてその先「何となくのこれから」がどの様になって行くのか、明るいのか、暗いのか、まだ気にかかると言う方もおられるかも知れない。
そうした方は、今年の10大ニュースをご自身で書き出してみて頂きたい。
そしてそれらについてこれこれこうなると予測出来たとしても、進化変容には全く関係ないと言うことを、お認めになられること。
予測することに意味はない。
話題沸騰している情報を集めて暖を取ろうとしても、既に火傷するどころじゃ済まなくなっている。
必要なのは勘をはたらかせることではなく、何が起ころうとも逞しく歩む、そしてそれを楽しむ柔軟さを育てることなのだ。
臨機応変、自由自在。
(2019/12/5)