《興味と拘り》

 

本日記事ではから預かった誠に厳しい一言を、ご提供することとなった。
厳しいと言うか、強いと言うか。

何だってそんなことになったかと言えば、ここから更に流れが急になる変容の時代に、持ち越して居るとそれと心中しかねないものを、未だお持ちの方が居られるからだそうだ。

持ち越していると心中しかねないもの。
尤も、不覚社会ではマストアイテムであり、皆が抱えて暮らしている。

 


それは不覚を生き抜く道具であり

他者に勝つ武器であり

少なくとも負けない防具であり

覚無き人生の支えであり

そして、そもそもそれが苦しみの元

不覚の世では手放すことなど思いもよらない。
 

 

そこはもう、放っておく。 
敢えてお伝えするのは、進化変容に向き合う皆様が集われる当宮だからこそである。

では、申し述べさせて頂く。

“とっとと

捨てろや
その御拘(おこだわ)

 
大変荒っぽい言い方で申し訳ない。
何でか「御」が付いて居るが、「ご大層に持ち越してる」と、その過剰な「大事にし」っぷりを指摘しての表現である様だ。

「ワタクシと言えば○○!」
「ワタクシの大切な○○」
「○○あってのワタクシ」

全て素敵なフレーズとしておさまりそうだが、こと変容に関しては「只の命とり」。

試しに叶姉妹でご想像頂きたい。

 


美香さんあっての恭子さんだろうが、変容の際はたった一人で向かわなければならない。

変容フライトに、美香さんの同乗や、家宝の機内持ち込みは出来ない。
グッドルッキングガイも全員空港に置いて、のるかそるかしなければならないのだ。

人や物だけでなく、「美学」「信条」「尊敬する師」「今までお手入れしてきたセルフイメージ」等も御拘りとなる。

嫌っているものやコンプレックス、傷ついた記憶も手放すのにはそれなり覚悟が要るが、お気に入り尚且(なおか)つ不覚社会で「良いもの認定」されるものの手放しは、もしかしたら一番難しい。

 


素敵なものならいいんじゃないか」


素敵なんだから変容その後枠に、もう入っているんじゃないか

 

「だから最初から最後まで手放さずに移行出来るんじゃないか」

と、都合のいい解釈を施してお手手に大事に握っていると、ずっと空港で暮らすことになる。後、変容その後に枠はない。
  


拘り、の言葉を受けて、その「拘」と言う漢字に着目した。
手で句、つまり文言を握る行い。

ではその握っている「者」は、句とは別ものではないか。
 

一心同体でなく、握りしめた対象。


覚悟さえあれば、手放せない訳がない。

実はこの件、以前も表現を変えて伝えたことがあり、本気で腹を括られた方がずっと留まっている様なポイントではない。
だが2017の待ったなし加減に、「伝えられることは伝えておけ」と来た。
 
ショックを受けた方も居られるかも知れないが、ショックを受けただけまだ響く余地がある。

本当に御拘りが重度だと

 

「ワタシのアレに言われてることじゃないわ♪」

 

と、意識が勝手にご都合編集する。
それか、狸寝入りして聞かなかったことにする。

ショックは命綱だと、御気づきになられること。

宮司も又、以下のことをピシャッと言われている。


もう少し
興味を持て”


この御拘りについて言われた折、

「それはそれで仕方ないって」


「目を覚まさない自由もあるし」


「夢見たいならこの際そっとしておいても」


と、皮肉でも何でもなく、呑気にそう答えていた。

何故なら、強制出来るものなんて一つもないし、
強制する理由も一つもないから。

そうしたら「興味を持て」と来た。興味、興味ってよく言われる。


「観てるし、別に無い訳じゃない」と返そうとしたが、面白さ、つまり新しさがないものには、どうも意識が強く向かわないことに気づいた。

 

不覚社会が貼り付くように重なっているだけで、基本には毎瞬いつも真新しい世界、新世界が在る。

 

宮司が体験観察しているのはその新しい動きの方であり、不覚については観てるは観てるが正直どんどん色褪せてピンと来なくなっている
 
あれっ。と言うことはやっぱり

 

「興味が無かったのか」

と妙に感心した。

上は、当の宮司より宮司の現状を分かっていたりする。

興味は大切だ。
何故なら新世界で宮司が引き受けた役割の一つが『エゴの研究者』であるから。

覚者だらけの世となった暁には

 

「拘り、って何でしたっけ?」

 

の質問に、どう説明したもんかとこっちも首を傾げる時代もやって来る。

その時にリアリティーを持って古い情報説明を提供する為、拘りの末路丁寧に観て行く必要がある。

そんなつもりで上が「興味を持て」と言ったのかどうかは分からないが、もう少々、不覚社会に興味を持ってみることにする。

 

堂々巡りもじっくり観察。

(2017/10/16)