《感覚を洗う》
カミさんとの間に横たわる溝を平らかにし、関係を活性化するにあたって、まずは準備運動が必要。
それについて、本日記事にてご紹介申し上げる。
不覚に在ると、「昨日、今日、明日…」と並ぶ時間軸をつなぎにした固定観念が、素直な感覚の上にべったり塗られて、そこに目詰まりが起きる。
詰まっちゃってるので女性性の持つ「飲み込む力」「受け入れる力」が弱くなり、女性性を担当する御神体との一体感も当然に損なわれて行く。
換気扇や排水溝のお掃除は目に見えるので「し時」も分かりやすいが、感覚の目詰まり解消の「し時」は自らの「詰まっちゃってる状態」を感じ取ってお決め頂くしかない。
物理次元に登場した時から放置していれば、埃(誇り)と油(欲望)でギットギトになっていることも。
反省して自らを戒めたり、理想に沿った行動を想定してそれに努めるのは、脱臭剤や芳香剤をセットするのに似ている。
ご承知の通り、置き型ファブリーズでも消臭元でも、目詰まりは取れない。
反省も奨励も、必要ない。
要るのは古い状態の溶解と、そこからの完全刷新。
まず解くことが始めとなる。
以前当宮記事でお伝えした様に、自らを含めたあらゆるものが点描化する体験をしたことがある。
それは不覚時代に起きたがその後、目が覚めてから思わぬところで「全てがドットの反転で変化している」と知る体験をした。
あるセミナーに参加し、会場の一番後ろで話を聞いていた時のこと。
本当に、ふとした拍子に何気なくそれは起きた。
足を組んでいる宮司という“これ”。
“これ”の前に沢山並んだ椅子。
椅子に座る様々な人の姿。
ホワイトボードの横に居る講師。
それらの間に満ちる「何も無い」とされている「何か」。
その全てが様々な色や無色透明のドットで構成されている。
そのことが突如としてはっきりと分かった。
同時に、もう一つ分かったことがある。
「今この瞬間」と「次の瞬間」は、全部のドットがぐるっと反転する時に、
「切り替わる」。
「反転」と表したのは、見えざる裏側が表となって現われた時に、「次の瞬間」が構成されているから。
更にもう一度同じ方向に反転が起き、併せて「一回転」となった時には、「(当初から見て)次の次の瞬間」が出来上がっている。
ドリフのステージでセットが「ぐるっと回転すると次の場面」になっているような感じである。
あれの「物理次元の何もかも版」。
セミナーでそんなことを知ろうとしていた訳ではない。
予測も期待も一切なかった。
この突然の体験によって、全く新しい受け取り方で世界を体感することが出来た。
そんなこととは特に直接関わりない、マネーを中心とする豊かさに関する内容だったのだが、金についても講義についても意識から吹っ飛んだ。
吹っ飛んだまま、会場の隅でワナワナと震えていた。
在不在の枠を取り払った、究極の豊かさを受け取ったと言える。
映画『マトリックス』の最後辺りに、まるで沢山のドミノが倒れることで絵柄が変わる様に光景が移り変わって行くシーンがあったが、あの変化はゲームのドット絵位、目が粗く感じる。
映画という表現で感じ取れるギリギリの大きさだったのだろうか。
空間を構成するドットはもっと細かいし、透明感がある。
そして全てのドットが同時に同速度で動いている。
何でまたわざわざこの体験について申し上げたかと言えば、この
ドットが反転する状態に
意識を注いで頂くと、
その最中に
虚空のエネルギーが
流れ込む
から。
このエネルギーが、感覚の目詰まりを溶かして洗い流し虚空に還す。
本日記事の初めあたりで申し上げた「解くこと」がこれである。
今まで付いてることすら忘れていた自動換気システムを、作動させることになるのだ。
「意識を注ぐ」とはどういうことか分かりづらいと言う方は、「ドットが反転している」状態を集中しながらイメージするだけでも、それは動き出す。
いつでもどこでも出来るが、特に意識も御神体もほぐれやすい入浴時がお勧めできる。
湯船でくつろいでゆっくりと「ドットの反転」に意識を向けて見られると、意識や御神体に溜まったものが虚空に還り、真新しいご自身がそこに「生まれる」。
本来は毎瞬ピッカピカであることを思い出すのは実に楽しい。
あらかじめ二つ申し上げておくと、感覚を開いた方程そうなるが、身体で内側に滞りのある箇所に痛みが生じることがある。
そして、今までのエクスタシーがかりそめの偽物であったと分かるような、自他を超えたきめ細かいエクスタシーが生じることもある。
前者は痛みが解ければ、静かに消えてゆく。
後者は、ただ身を任せてくつろいで下されば換気が促進されるが、余りに大きなエクスタシーに戸惑うようであれば、一旦ストップして落ち着かせること。
ご自身に合ったペースで続けられるのが一番だ。後者は慣れれば慣れるほど、当たり前になる。
自動換気システムに任せ、感覚を洗うことで、男性性と女性性の溝を深めている縛りを解く準備も万端となる。
空間ごと、丸洗い。
(2017/2/9)