《前と高み》


「前を向こう」

 

 この“前”とは未来という時の前だろうか?

 それとも東西南北、360度のどこかしらだろうか?

 

 ハートに火をつけてのドアのくだりでも申し上げた通り、「進むべき道」を外のどこか一部だと定めると、迷宮を彷徨うこととなる。

 とても苦しい道ではあるが、進化において必要な体験だった。そして、もう卒業の時期に来ている。

 

真の前は内側の中心、奥向きである。 

 

 意識は奥に奥に向かうほどに、周波数が高くなる。

 

 それと同時に、よりきめ細かな世界が外向きに、拡大発生する。

 拡大発生の現れである端末として、どんな動きをするかはその瞬間瞬間に自然と分かるし、慣れると分かりながら動けるようになる。

 

 内向拡大、同時に起きるこの2つの動きを合わせて進化という。

 

 内向的の内向は、本来の使われ方をしていない。

 「自分(と信じたキャラクター)を世界から切り離し、エネルギー循環を止めて萎縮し、ジリ貧な状態を2016時点では内向と表している。

 

 消極も、本来の使われ方をしていない。

 両極を統合し「極を消す」とは、中庸状態そのものであるが、積極の反対として内向的と似た意味合い扱われている。

 

 「極めを積む」とは本来、自己更新の継続を意味する。極める体験を積むには、自らの根源がどこにあるかを知ることが不可欠である。

 

 つまり、

 

消極無くして

積極無し。

 

 中庸でなければ極める体験は起きない 最大念力で引っ張った限界値は、「極め」ではない。

 

 

「高みを目指す」

 

 

 これは地位の高さだろうか?

 それとも技術の高さだろうか?

 長者番付の高さだろうか?

 

 重要なのは周波数の高さであって、地位等の高さではない。

 

 地位とは天地でなく、地のみ


 そして真の地でもない。

 地表に張りついて増改築を繰り返した人間社会の位である。

 

 位を求めるなら、高みを目指す、の“高み”とは

 

地表以上
天上未満

の、どっかしら。

 

 実にふわふわしている。

 

 安心など永久に出来ないことが納得できる。

 だからこそ伝説になりたがる。

 

 ずっと伝え説いててくれなきゃ落ち着かないなら、その落ち着かなさに向き合うことだ。

 

 周波数が高ければ勝手に繁栄するので、地位や財産も必要に応じて発生する。

 だが、周波数を無視して先にあれやこれやを出そうとしても、今後はますます徒労となる。

 

 根を育てずに、実だけ欲しがるようなもので、それを強行していたのが念力だが、そこへのエネルギー供給が根源では既に止んでいる

 

 もう、着地する時代。

 真の地に着けば、それは天でもある。

(2016/6/30)