《ソナーワールド》

 

不覚は「無明」とも表し、意識の目が開いていない状態を言う。

暗いことで不安が起こり、目は見えないので見る以外の方法で知ろうとする。

好かれていたい。


役に立つか確かめたい。

 

危険はないか知りたい。

 


こうした意図を乗せて、対象に向けて言葉や態度を放ち、ソナー(音波)により探知を行う。

それぞれが立てこもっている、エゴと言う名の衝立の外に向かって「お〜い「居るか〜い」と呼びかけている様なもの。

そして

 

「居るよ〜」

「嫌ってないよ〜」

「大丈夫だよ〜」

「手伝うよ〜」

 

 

等の、欲しい答を捕まえると、ようやく信頼する。

世界を?違う。

自身のソナー技術を。

だからいつまで経っても、全体一つの感覚を思い出して溶けることがないのだ。
 
これから益々空間は揺れ、雑多なエネルギー混ぜ返される

 


地震が起きていないのに揺れた気がするのは、空間そのものが揺れているから。

疑心暗鬼が肥大している状態では、繊細な感覚は開かないが、そうした者も恐怖心を使って揺れを感じ取る

変化する時代であることを認め、中立な意識で居るならば、空間の揺れに対しても

「よっ、盛り上がって参りました!」

 


程度の反応で済むのだが恐怖から感じ取ると、そうも行かない。

「訳の分からない、それで居てのっぴきならない何かがやって来る」と焦り、不安も増す。

増した不安をなだめる為に、更にソナーが乱打される。

もう誰のことも、

 

言葉や気配を使って操らないと決め、

不安を元に勘ぐるのをやめ、

ソナーワールドを抜けること。

 


根本解決に至る道は、それより他に無い。

信頼するしないから自由になることだ。

 

当宮にご参拝の極めてグッドセンスな皆様方であれば、殆どの方がその辺りは既にご承知だろう。

ちなみに世界を信頼する日は来ない。

疑い深い者居なくならないから、ではない。

 


世界とは

「全体一つで点滅し

変化する存在」

だからである。

その全体を、只天意からの愛観察することが出来る様になった時、世界はあなたそのものであり、信頼を寄せる必要は全くない。

全体一つで、どこかに「寄る」ことなど出来はしないのだ。

 

放つ程、暗くするソナー。

(2018/10/18)