《サク裏にシ》

 

 本来、我々も含めた物理次元の全てが虚空の奇跡だが、今回は分かりやすい現れとしての奇跡について。

 

 海割るとかの仰々しいものが人気だが、それよりずっとさり気なく、とても静かで、きめ細かい奇跡がある。

 

 ただ、それはほとんど全く顧みられない。

 

 日常のいたるところで、そんな細かすぎて伝わらない奇跡は起きている。

 

 それをお伝えするのが凡神宮なのだと思いながら、水路に沿って続く小道を歩いていた時に、まさにそんなことに遭遇した。

 

 急に首がそちらを向いたので、水路を眺めていると、澄んだ水面を桜の花びらが一枚流れてくる。

 

 見るうちにふと、陽を受けて水底に映るその影が

 

 桜の花びらの形をしていない

 

 ことに気がつきビックリした。

  ワーワーしながら撮ったので、影の形が見づらいが、肉眼ではどこをどう見ても、

 

 四つ葉のクローバー

 

 の形だった。

 

 これを見て、あらためて深く腑に落ちた。

 

 ありとあらゆるサクラ(咲良=物理次元に発生する良きもの)には、ヨツバ(四つ場=シ(始・止)のポイント)裏に添っている


 表裏一体の寿(ことほ)ぎを見せてもらった。


 このように何の気なしの意志を「リクエスト」扱いとして、虚空は結構受け付けている。そして「お返し」してくれる。

 

 今回は「細かすぎて伝わらない奇跡は起きている。それをお伝えするのが凡神宮なのだ」という意志がピックアップされ、

 

 「YES!」とか「GO!」の返答が桜で返ってきた。

 

 人類は、こうした粋な返答をひたすらスルーし、踏んづけ、見逃し「ん?何も見当たらないぞ?」とウロウロしてきた。

 

 かつてそのウロウロ常習者だった一人として申し上げるが、細かい奇跡ほど、体感するとじわじわ来る

 

 喜びが。


 そして世界が一層、いとおしくなるのだ。

 

 

 *

 

 世の中で気づかれていないマイナーな神を主にして情報をお届けしようと思っているが、メジャーマイナー合わせておよそすべての神を奉るのが凡神宮なので、次回は

 

 「とりあえずビール」

 

 

 位、有名なあの神さんの話を。

 

(2016/5/2)