《あい合わせる》
本日はホワイトデー。
何だってホワイトなのか。
と言うことは、セットになっているバレンタインデーにイメージカラーはあるのだろうかと、興味が湧いた。
「貰ったからにはお返しせねば」
となる律儀な贈答文化のある国民性に、
「贈られた人も贈る人に。
どんどん広がれ購入の輪!」
の商売っ気が乗っかって、ここ数十年、両イベントは男雛と女雛の様に並んで、春に向かう季節を賑わせている。
調べてみてもバレンタインならではの色と言うのは無い様だが、そう言えばバレンタインデーの広告で良く見る色は赤。
まずもってハートが赤で表されることが多いし、「情熱の赤」と表現する様に、お熱な感じが分かり易い。
聖人ヴァレンティヌスが殉教で流した血の色でもある。
燃え上がる情熱を託しての告白が、真っ白・真っ新な感覚で素直に受け止められて、相合わさって昇華する時。
生まれる世界は
薔薇色
ピンクでも桃色でも良いが、至福の世界となる。
これは物理次元のカップルだけでなく、人型生命体と言う「分割意識と御神体の夫婦」にも言える。
そして、物理次元に生き生きと愛で輝く全てのいのち火を赤とすれば、それらを天意で観察する意識は青天白日なので、この赤と白の“あい”が合わさることでもある。
全世界でも、一組の男女でも、一体の分神でも、起こるのは皆、あいの合わさる動き。
あい合わさるはずの場にエゴが割り込んで暴れるので、頓珍漢な実現が延々とわんさか発生して来た不覚社会だが、エゴを持ったまま幅を利かせることはどんどん難しくなっている。
入れ替わりに、素直な愛の発生を目の当たりにすることは増える。
そこに注目して、興味深く物理次元を観察している。
餅、饅頭、歌合戦、紅白とも表される赤と白は、祝いと歓喜の色。
全母である虚空は、自らの放出によって物理次元に誕生した赤々と輝くいのちを観て
「何と愛らしい!」
と、驚いた。
そう、驚いたのだ。
驚いて、そして歓喜し、祝福した。
そのことはしみじみと分かる。
宮司を名乗る“これ”も質においては全母と同じもの。
その為、生き生きと輝くいのちに自然と全母の歓びが溢れて来て、「何と愛らしい!」の感覚が起こる。
この歓び以上の一体何を望むのだと満足する。
同時に、全母の歓びに抱かれることで「何でも楽しい」子としての歓びが同時発生。
摩訶不思議な母子同時進行での歓びが溢れる。
当宮にお越しのグッドセンスな皆様におかれましてはこの機会に是非、男女の愛の祝いは勿論、親子の愛の祝いについても意識を向けてみて頂ければ幸いである。
赤々と輝くいのちの火と
清々しく晴れやかな白日。
マシュマロの色とか砂糖の色とか、ホワイトデーが何でホワイトなのか不覚社会的説明では諸説あって判然としない。
が、全体一つの運びに沿って読み解くと、白はまさにと言えるのだ。
赤と白を合わせてみよう。
(2019/3/14)