《日々冒険》
春先のある朝。
初めて降りる駅から、初めて訪ねる場所へ、小走りで向かっていた時のことである。
不意に、上からあの映画でお馴染みの曲が響いて来た。
これから入る建物には、全く不似合いの曲だった為、
「税務署にクリスタルスカルなんかねぇよ」
と、進みながら雑に返した。
ところが税務署までの道が書かれた、ざっくりとした手書きの看板を頼りに進んだら、映画さながらの薄暗い隙間を通ることになったのだ。
「何だ、これのことか」
と納得しつつ、こっちのことなんかお構いなしで楽しそうに響いている曲に「さすがだなぁ」と感心した。
こんな風に、情報を先回りして落っことして来たり、やり取りにも色々あるので、上とのゲームは中々面白い。
日々が冒険である。
ドラゴンもお姫様も出てきゃしないが、その代わり何でも出て来かねない。
もしかしたら、ドラゴンやお姫様が出て来るかも知れないし、それでも全く不都合はない。
この様に何でもありで過ごしている宮司だが、春分の日からどんどん行うことが増えて来る勢いには少々驚いている。
以前ここでも書かせて頂いた、マンツーマンで変容をお手伝いする講座のお申し込みは、2018分は満席となった。
今から一念発起して飛び込んだとして、お目にかかれるのは、諸々のタイミングが合ってごくスムーズに進んでも、来年となる。
何だろう、この感じ。
当宮の各方面に鳥居が並ぶ中、宮司の居る社務所辺りまでの参道が、日々マッハで延び続けている。
距離が出る分、記事ではより充実した内容をお知らせ出来る様、心がけて行くつもりである。
「温度差を読んで、折角やる気出したのに」とガックリ来ている方には、そんな暇はないぜと申し上げたい。
宮司でなくとも、どの端末でも構わない。
あなたの中に本気が有るなら、以下の項目に当てはまる者に必ず出会い、変容の伴走者とし、勿論、ご自身も共に実践し進化すると、はっきりとお決めになられること。
財を追うのでなく、名誉を追うのでなく、
その他一切の自我に因るのでなく、
只、全体の中で必要な役割を果たすことを意志し、
全力を尽くして事にあたる者。
あなたの本気に相応しい、「そうした者」が見つかれば、それが宮司と言う“これ”で有ろうが無かろうが、丸きりOKではないだろうか。
その意志が有るなら、兎に角お決めになられて、立ち上がられること。
そして現われた者の「質」を、焦らず中立に見極めること。
誰かと比べている暇はないし、比べる意味もない。
あなたの冒険はあなたにしか、全う出来ないものだからだ。
立たねば進めぬ一人道。
(2018/6/14)