《活の源》
就活、終活、部活、婚活、ソロ活、推し活、美活、菌活、腸活、妊活、パパ活、ママ活。
「やってまーす」
の表明や
「あなたもご一緒に」
のお誘いが含められる時、様々な行いが○○活と言われることは、すっかり世に広まった感じがする。
そう言えば、女子活なんて言葉もあったが、男子活は聞かなかったのは何故だろう。
略したにしては長過ぎる、と言うことか。
女子活の「じょ」や就活終活の「しゅ」、腸活の「ちょ」などは一音に数えて、
略して発するには四音までが限界
みたいな線引きがあるのかも知れない。
「四の五の言っても」などと、四でも五でも一緒みたいな表現もあるのに面白いことである。
この活と言う字を眺めた時、感心することがある。
物理次元が点滅と流動を同時に行っていることが、一字の中によく表れされている点である。
活の右半分は舌に似ているが、異なる字なのだと言う。
舌と呼んで氒と呼ばれる丸い彫刻刀を表し、この彫刻刀を使って対象を丸く切り取ることを意味する。
そこに氵を合わせる活は、水が勢い良く流れる様子を表す字となっている。
丸く切り取る=点滅
流れる=流動
二つ揃って、勢い良く流れる活気のある状態となる。
行動する時に何故、活を付けるのかと言えば、それによって勢いをつける目的があるからだろう。
誰にも気兼ねなく
思う存分楽しむ。
飽きずに続けて
求める結果を出す。
活を付ける背景には、その為に「ヤー!」の勢いを欲しがる、やる気を出しづらい状況が浮かび上がる。
ところが、活がついてもヤー!のテンションが発生しないものがある。それは、
生活
生きることそれ自体、点滅し流動すること。
更にそれは、活かすことが出来る。
当たり前の様に扱われているが、凄いことではないだろうか。
そして、その源は申し上げるまでもなく全なる母、虚空である。
生きて活きる、力の源。
(2025/2/20)