はずちから

 

本日記事では、前回申し上げた柔軟性に欠かせないものについて、書かせて頂く

 

タイトルにもある様に、それは弾力

 

弾力性について調べると、物体の弾力に富む性質から転じて、思考や行動などを状況に応じて変化できる性質と言う意味も持っている。

 

その為、類語として柔軟性融通性が挙げられている。

 

やわらかいだけでなく動きを起こす、弾む力が有るから、融通可能になる。

 

 

物体の弾力に富む性質。では、弾力とはだろう。

 

やわらかいが、ふわふわ溶ける訳でも、ぐずぐず崩れる訳でもない

 

どんな表現で解説されているのかと辞書を調べてみると、弾力とは 

 

外力が加わって変形した物体が、もとのに戻ろうとする力

 

であると言う。そう書かれた部分を目にした瞬間

 

「成程ね!」

となった。

 

もとの形に」の、この“もと”ポイントなのだ。

 

このもととは「元どおり」等として人が感覚的に捉える、かつてやいつかの何処かに在った状態のこと、だけではない

 

その表向きの意味にある、より深い意味の上に重ねられたものだ。

 

奥底では、元の虚空に通じた静かな状態意味している。

 

機に応じてどの様に変形しても、元に戻る

 

 

人間は「元の木阿弥」と表現したりして、元を嫌ったりすることがある。

 

その時に指している「元」とはまだ何も得ていない、つまり人間にとってはよろしくない状態の、いつかどこか。

 

本当に最初の“もと”に戻る弾力のある状態は、毎瞬、虚空に還っている状態である。

 

弾力には、

 

 圧迫をはね返そうとする力。また、事情や状態に応じるために自在に変化出来る力

 

 

と、言う意味もあるそうだ。

 

「圧迫…?そう言えば、あれだ?」

 

そう不思議感じたのが、弾圧と言う言葉。

 

おさえつけることを意味し、特に、支配者が権力を行使して反対勢力の活動を抑圧することを言うらしい。

 

「弾みながら?」

 

 

類語として書かれている、抑圧や圧迫、 威圧なら分かる

 

訳が分からないと首を捻ったが、色んな体験をしたかったと言うのも虚空の意志なので、それも一つのチャレンジだったのだろう。

 

虚空はも差別しない。

 

味わい深いことだ。

 

 

弾む力を使って、圧をかけることもして来たのが人類の歴史である。

 

独り立つ時、どこにも圧をかける必要ない

 

テンションを高くして浮き足立って弾もうとすると、足を挫いたり転んだりツルーッと滑って行ったりする。

 

自由に弾力を活かすには、常に元の虚空と一体であること意識が今に在ること必要になる。

 

天地に通じ、弾む力。

(2024/11/21)